私は日本人として日本で教育を受けながら、長い間米国で外科医として患者さんを診察し、学生や若い医師の教育に没頭してきました。一方で、尽きることのない患者さんの苦しみや悩みに手を差しのべる外科医の限界も感じておりました。何故なら、いくら頑張って外科治療をしても、いくら頑張って若い医師に技術を教えても、世界中にいる患者さんに外科治療を提供することは困難だからです。一方、医薬品による治療ではAIDS治療を例にとりましても、外科治療でなく薬の治療だからこそ、アフリカの患者さんにもアジアの患者さんにも適切な治療が届けられているのだと思います。そのような思いから、外科医と同時に医学の最先端研究にも携わってきました。
私は2000年にメディシノバを創業以来、外科医としての臨床経験ならびに医学研究者として培ってきた知識を生かして、今度は医薬品の開発を通じて、米国だけでなく世界中の患者さんに医療を提供することを目標に邁進してまいりました。幸に日本の製薬企業から、現在治療の行き届いていない様々な病気に光明を見いだすことが期待される有望な医薬品の候補を導入させていただきました。また、日本の多くの投資家の皆様からご支援をいただいたおかげで、着実にこの目標に向けて事業をここまで進捗させることができました。私の新たな挑戦はまだまだ続きます。皆様には引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。